202604/27
前回ご紹介した3つの現場も、冬の工事を乗り越え、それぞれ次の段階へと進んでいます。
1.倉庫+食堂(鉄骨造)
倉庫+食堂の鉄骨造は、引き渡しを目前に控え、建物としての完成形が見えてきました。
鉄骨造において気を使わなくてはいけないのは、内部結露への対策です。
木造と異なり、鉄は熱を通しやすく、条件によっては内部で結露が発生しやすくなり、カビの原因や断熱材の劣化につながります。
そのため本計画では、断熱の取り方やその周辺の納まりについて、設計と施工の双方で細かな検討をいたしました。
また、倉庫特有の条件として積載荷重を1〜2t/㎡欲しいという要望があり、梁や柱が大きいサイズのものになりました。
荷物の搬入の重機が間違って壁にぶつけた時の衝撃への配慮も必要となり、倉庫の壁の内装の素材の選定など、これまでにはない視点での設計が求められ、私たちにとって学びあるプロジェクトとなりました。
2.2階建て住宅(木造)
2軒目の住宅は、すでにお引き渡しを終えています。
床下の断熱は、基礎断熱を採用し、床下を含めて建物全体の断熱性能を高めています。
基礎部分にも断熱材(スタイロフォーム)を施し、基礎ごと暖かくして床下からの冷気を抑えています。
なお、基礎の仕上げはモルタル塗りとします。 モルタルは水を加えて施工するため、左官作業中に凍結してしまうと強度不良の原因となります。 そのため、気温が安定して上昇する春先まで施工を見送り、暖かくなってから仕上げ工事を行います。寒冷地の建築工事は、天候のみならず気温の管理で「施工のタイミング」を見極めることも大切です。
3.2階建て住宅(木造)
冬期に養生を行いながら基礎工事を進めていた住宅も、現在は建物の形が見え、完成は6月上旬を予定しています。
冬のコンクリート工事では、温度や強度の管理が品質を大きく左右します。
そのため基礎のコンクリート工事は、外気の影響を抑える環境を整えながら、温度と強度の管理をしながら、施工を進めていきます。
こうした目に見えない工程の積み重ねを経て、現場は一歩ずつ完成へと近づいていきます。
建築をつくる過程では、設計者と施工者が互いに議論を重ねながら、大切なポイントやより良い方法を共有していきます。
必要以上に費用をかけるのではなく、建物をより長く、心地よく使っていただけるように、これまでの経験をもとに、ときには試行錯誤を繰り返しながら進めています。
国内では設計と施工を一体で行うビルダーが多いのが現状ですが、設計と施工が分かれているからこそ、それぞれの視点が交わり、適切な緊張感と対話が生まれ、結果として建物はより良いものへと育っていくことを現場ごとに実感しています。
北海道・札幌で建築家がデザインにこだわった建築設計で
家族のライフスタイルを考察したオンリーワンの家づくり。
北海道・札幌市の注文住宅・新築・建築設計事務所
ヒノデザインアソシエイツ → http://www.hinodesign.com/




美味しい物とそれに合う日本酒とワインを愛する、ただの食いしん坊。食べては、「明日からダイエット」が口癖。