Yummyな建築

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202604/10

この冬の振返り

雪もあっという間に溶け、ずいぶんと暖かくなりました。

今回は、今期の冬を振り返り、現場から 3 をご紹介したいと思います。

思い返すと、今年は雪の多い寒い冬でしたが、そのような中でも現場は着実に進みます。

最近の石油価格の高騰や、寒冷地・札幌で建築を考えるとき、冬の現場にはこの地域ならではの工夫や配慮が欠かせません。

完成すると見えなくなる部分にこそ、建物の性能を支える大切な考え方があります。

1.倉庫+食堂のある鉄骨造:熱橋と結露に配慮した断熱計画

今回の建物は、倉庫と食堂を併設した鉄骨造です。

断熱仕様としては、外壁にフェノールフォーム、壁内にグラスウールを用いています。

木造は木材自体が熱を伝えにくいのに対し、鉄骨造は柱や梁などの鉄部が熱橋になりやすく、条件によっては結露の原因にもなります。特に札幌のような寒冷地では、この点への配慮がとても重要です。

そのため今回は、外側の断熱ラインを連続させるなど、鉄骨部分に冷気が伝わりにくい施工方法を採用しました。(延焼のおそれがあるため、防火サッシの採用が必要になるなど、防火の対策についてはまた改めて触れますね。)

居室部分の窓には木製サッシのトリプルガラスを使用し、断熱性能を高めています。

表には見えてこないものですが、こうした積み重ねが建物の断熱性能や耐久性に大きく関わってくるものです。

ガラスも網入りではなく、耐熱強化ガラスを採用することで、視界を妨げることなく快適性にも配慮しました。

2.木造2階建て住宅:高気密・高断熱で、冬の現場も暖かい

2軒目は、木造2階建て住宅です。

真冬の木造住宅の現場は、どうしても室内まで寒くなりがちでですが、札幌という地域特性も踏まえ、当事務所では住宅について高気密・高断熱を基本としています。

そのため、冬の現場でもポータブルストーブ一つで室内が暖まりやすく、大工さんや職人さんにとっても作業しやすい環境になります。

断熱や気密というと、住み始めてからの暖かさや光熱費に目が向きがちですが、実際には工事中の現場環境にも大きく関わっています。

寒い時期でも内部の作業が進めやすいことは、丁寧な施工にもつながる大切な要素のひとつです。

3.木造2階建て住宅:冬の基礎工事を支える「養生(上屋)」

3軒目は、木造2階建て住宅の基礎工事です。

真冬のRC基礎工事では、雪を防ぎ、コンクリート打設時の温度を保つために、仮設の上屋を建てて養生を行います。

これは寒冷地ならではの工程ですが、コンクリートの品質を守るためには欠かせない大切な作業です。

冬の工事は、ただ寒い中で進めるということではありません。気温や雪の影響を受けるからこそ、適切な環境をつくり、必要な手間をかけながら進めていきます。

こうした下準備や管理の積み重ねが、その後の建物の品質を支える基礎になります。

おわりに

今期の冬も、鉄骨造の断熱、木造住宅の高気密高断熱、そして基礎工事の冬季養生と、

それぞれに寒冷地ならではの工夫がある現場でした。

札幌で建築を行う以上、冬の寒さや雪とどう向き合うかは避けて通れません。だからこそ、見えない部分の設計や施工が、建物の快適性や耐久性を支えていきます。

春になり、これらの現場も次の段階へ進んでいきます。また改めて、その続きをご紹介できればと思います。

1、倉庫+食堂画像

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2、木造二階建て住宅画像

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3、木造二階建て住宅冬の養生(上屋)

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北海道・札幌で建築家がデザインにこだわった建築設計で
家族のライフスタイルを考察したオンリーワンの家づくり。

北海道・札幌市の注文住宅・新築・建築設計事務所
ヒノデザインアソシエイツ → http://www.hinodesign.com/

ひの けいこ

ひの けいこ

美味しい物とそれに合う日本酒とワインを愛する、ただの食いしん坊。食べては、「明日からダイエット」が口癖。

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